働きすぎること

くの人々は、忙しく働きすぎることをあまり好まない。確かに、むやみに出会いをするのは、無駄にエネルギーを消費しているようで嫌なものだ。しかし実際は、忙しいことは人間にとってそう悪いことでもない。

シカゴ大学の研究グループが行った最新の調査によると、人間は何もしないよりもしているほうが、はるかに幸福を感じられることがわかった。そして、その行動の内容はどんなものでもよく、他人から強制されたものであってもよいという。

しかし残念ながら、人間は怠けることを選んでしまうある。

人間が自ら進んで忙しく行動するには、何らかの理由づけが必要なのだ。同じシカゴ大学の研究からその一例を見てみよう。

被験者である学生が、アンケートに答えるとキャンディをもらえるという設定にした。キャンディをもらえる場所は2ヵ所。1ヵ所はドアを出てすぐの場所だが、アンケートを提出するまでにそのまま15分間、待機しなければならない。もう1ヵ所は、15分歩いた後にもらえるようにした。その結果、大半の学生がただじっと待つほうを選んだ。

次に学生たちに、後者を選ぶとドアの横で配るのとは違った種類のキャンディを与えると伝えた。すると、多くの学生が歩いてキャンディをもらうほうを選んだ。

キャンディそのものに大きな差があるわけではないので、彼らは「何もしないよりは何かをする」ということを選んだにすぎない。そして「何かをする」ために彼らが必要としたものは、ただの理由づけで、それはどんなものでもよかった。彼らは「歩いてもらいに行ったキャンディがより良いはず」という、自らが作った理由によって行動したのだ。

人間が怠けてしまうのには、2つの理由がある。第1に、人間はエネルギーの浪費を本能的に嫌う。これは進化の過程で備わったものだろう。野生の世界では無駄なエネルギーを消費する動物は生き残りにくい。

第2に、人間は理由のない行動をとても嫌うからだ。

逆に人間は理由さえあれば、行動を起こし、自ら忙しさを選択することもある。良い理由がみつからなくても、自ら作り上げることで幸せになれるのだ